この雑誌について
意思決定者のためのマネジメント総合誌
出版社/著者からの内容紹介
行動するリーダーの条件
Feature Articles
「獲得」「絆」「理解」「防御」の4種類の欲動がカギ
新しい動機づけ理論
ハーバード・ビジネススクール 教授
ニティン・ノーリア
ハーバード・ビジネススクール 准教授
ボリス・グロイスバーグ
センター・フォー・リサーチ・オン・コーポレート・パフォーマンス
リサーチ・ディレクター
リンダ=エリン・リー
神経科学や生物学などを横断する学際的研究のおかげで「動機づけ理論」は進化を遂げている。すなわち、モチベーションには「欲動」が大きく関係しており、それは「獲得」「絆」「理解」「防御」の4種類あることが判明した。本稿では、これら4種類の欲動がそれぞれどのような要素に左右され、またこれらをどのように満たせばよいかについて、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、シルク・ドゥ・ソレイユ、アフラックなどへの実地調査の結果を紹介しながら解説する。また、4種類の欲動すべてを同時に取り組むことの重要性、直属の上司が果たすべき役割についても言及する。
能力を最大限に発揮する法
キャリアの哲学
ハーバード・ビジネススクール 教授
ロバート・スティーブ・キャプラン
自分のキャリアに迷いや後悔の念を抱いている人は案外多い。ゴールドマン・サックスのリーダーシップ・プログラムを担当した筆者は、キャリア・マネジメントは自己責任であり、周囲の意見に惑わされることなく、自分が本当にやりたいことを見極め、そのために努力すべきであると説く。その際、「自分の能力を最大限に発揮しているか」と自問自答し、これまでのキャリア、スキルや能力について客観的に評価することが重要である。そして、おのれの真実の声を聞き、歩むべきキャリアに必要な仕事を見極め、気概と正義を忘れないことが、キャリア・マネジメントには欠かせない。
仕事も私生活も犠牲にしない
ワーク・ライフ・バランスの実践法
ペンシルバニア大学 ウォートン・スクール 教授
スチュワート D.フリードマン
仕事のせいで私生活が犠牲にされていると感じる人が少なくない。しかし、仕事と私生活を分けて考えるのではなく、どちらも両立させ、しかもこれまで以上にうまくやれる自分に変身したほうがずっといい。そして、これはけっして簡単ではないが、それほど難しくもない。アル・ゴアやジャック・ウェルチのアドバイザーを務めた筆者が、これまで何百人ものビジネス・リーダーたちに提供してきた「トータル・リーダーシップ」プログラムを実践すれば、「四正面の勝利」、すなわち「仕事」「家庭」「地域社会」「自分自身」という人生の重要な4領域すべてにおいて成功することができる。
パフォーマンスの崩壊を防ぐ
活力管理法
エナジー・プロジェクト 創業者兼社長
トニー・シュワルツ
社員たちの大半が、過重労働と目標達成へのプレッシャーで疲弊している。優れた能力やスキルの持ち主の場合、なおさらである。彼ら彼女らの生産性を高水準で維持しながら、その能力を向上させ、かつ身体的、精神的健康を損なわないように配慮するのは容易ではない。そのためには、「活力」を日常的に再活性化させる習慣を植えつけるプログラムを組織的に導入することが効果的である。ただし、活力は思いのほか移ろいやすいものであり、ぞんざいに扱えば、業績が著しく下がったり、離職につながったりしかねない。「肉体」「感情」「知性」「精神」という4つの活力の源泉を、それぞれ適切な「儀式」によって再活性化することで、組織全体の活力の総量を戦略的に高めることができる。アーンスト・アンド・ヤング、ワコビア銀行、ソニー・ヨーロッパなどの事例から、活力管理のポイントを探る。
心理的な安全とアカウンタビリティは両立する
「恐怖」は学習意欲を阻害する
ハーバード・ビジネススクール 教授
エイミー C.エドモンドソン
知識経済下における競争環境にあっては、決められたプロセスを確実に遂行する効率優先の管理は有効性を失い、学習志向による業務プロセスの進化こそ優位性をもたらす。効率志向と学習志向では、組織のマインドセットが根本的に違う。学習志向の組織では、実験やコラボレーションが奨励され、そのような行動を躊躇させる「恐怖」が社員たちの心から排除される。本稿では、先進的な医療機関の取り組みを中心にした分析に基づいて、継続的改善を日常業務に組み込むための4つのステップを紹介する。
勝利が目的となってはならない
「競争心」が意思決定を歪める
ハーバード・ビジネススクール 准教授
ディーパック・マルホトラ
ロンドン・ビジネススクール 助教授
ギリアン・クー
ノースウェスタン大学 J.L.ケロッグ・スクール・オブ・マネジメント 教授
J.キース・マーニガン
交渉や討論、競争入札やオークション、商事紛争など、何をしてでも勝ちたいという衝動に駆られることを、筆者たちは「競争心の亢進」と呼び、このせいで合理的な意思決定が阻害され、いたずらに過剰な対価を支払っているケースが多いという。ボストン・サイエンティフィックによる無謀なガイダント買収も、パラマウント映画をめぐるバイアコムとQVCの争いも、すべてこの心理状況のために冷静な判断ができなかった結果である。本稿では、競争心の亢進を増大させる三つの要因を特定し、これらのリスクに焦点を絞った対処法を解説する。
伝説のM&A交渉人が教える
ナレッジ・ビジネスの心得
ラザード 会長兼CEO
ブルース・ワッサースタイン
2007年度のハーバード・ロースクールの「グレート・ネゴシエーター・アワード」は
元国連難民高等弁務官の緒方貞子、北アイルランド和平交渉の主導者ジョージ・ミッチェルのほか、ブルース・ワッサースタインが受賞した。彼は30余年にわたり、1000を超えるM&A案件を手がけてきた世界的に有名な「タフ・ネゴシエーター」である。彼をことのほか有名にしたのは、古い同族企業だったラザードを株式公開させたことで、これも受賞の理由になっている。M&Aアドバイザーという知識と経験が物言う世界におけるワッサースタイン流のビジネスの心得を聞く。
HBR Articles
労働力の高齢化による2つのリスク
「超高齢社会」の人材管理論
ボストン コンサルティング グループ
シニア・パートナー兼マネージング・ディレクター
ライナー・ストラック
ボストン コンサルティング グループ プリンシパル
ジェンス・バイエル
ボストン コンサルティング グループ
シニア・パートナー兼マネージング・ディレクター
アンドレ・ファーランダー
日本は2007年、65歳以上の人口が総人口の21%超を占める「超高齢社会」に世界で最初に突入したが、アメリカや西欧の先進諸国も近い将来、同じ状況を迎える。この超高齢社会は、これまで人類が経験したことのないものであり、今後生じるであろう問題の解決策は、過去に学ぶことができない。本稿では、BCGが実際にコンサルティングを提供したドイツの公益会社RWEがどのような高齢化にまつわる問題に発見し、これらにどのように対処したのかを解説する。
あなたのビジネスは複雑すぎる
シンプル化の戦略
ロバート H.シャファー・アソシエーツ
マネージング・パートナー
ロン・アシュケナス
企業組織はそもそも複雑なシステムとはいえ、複雑性を放置しておくと、雪ダルマ式に増大していき、ついには企業業績や社員の士気にも悪影響を及ぼす。あなたは、二度手間や重複業務、無用な会議や報告、節度や常識のないeメール、〈パワーポイント〉主義、官僚主義的な内部手続きなどにいら立ったことはないだろうか。組織の複雑性が増せば増すほど、このような非効率も増えていく。この複雑性の元凶は、大きく「組織の分化」「製品数の増殖」「プロセスの進化」「経営慣行」に分類されるが、これらの領域にメスを入れ、シンプル化を推し進めたことで、コンアグラ・フーズ、チューリッヒ・ファイナンシャル、フィリップス、ノーテル・ネットワークス、グラクソ・スミスクラインなどは、健全な効率性とパフォーマンスの改善を実現した。
SCMを現場任せにしてはいないか
CEOのための
サプライチェーン講座
オフィスマックス エグゼクティブ・バイス・プレジデント
ルーベン E.スローン
テネシー大学経営大学院 教授
ジョン T.メンツァー
テネシー大学経営大学院
オフィスオブ・コーポレート・パートナーシップ ディレクター
J.ポール・ディットマン
SCMは、専門性が高く、技術を基盤とした複雑な活動となっている。多数の部門、ビジネスプロセスにまたがり、一企業の枠も超えていく。経験と知識が豊かな専門職が必要とされる活動であり、SCMは、運転資本の減少、在庫回転率の向上、固定費用の削減、ROA向上など、企業経営に大きなインパクトがある。さらにSCM戦略を基礎とすることで、事業計画、業績評価指標、インセンティブや手数料収入など組織のデザインは大きく変わる。それゆえに、トップ・マネジメントに戦略的課題としての意識が低く、理解も乏しければ、総合的な業績改善への可能性を無駄にしていることになる。
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